ガガーリン団地の運命と共に、
そこに住む若者の淡くも拙い思いが洗練された映像美とともに詰まっている一作。
彼の夢である宇宙と現実がクロスオーバーしていく表現はとても美しく心を奪われた。
きっと今、君は音楽に人、そして世界に恋をしている頃だと思う。全てが輝いて、眩しすぎる世界で君は必死にどう生きるのかを考えていたよね。時には世界が嫌いになってしまったことだってあったはず。でもその真っ直ぐな意志で前に進んでいけば君が思う未来は待っているはず。
映像、音楽、物語が語りかけてくる。
創造を止めるな。何を奪われようとも。
壊れゆく団地に、夢幻の宇宙を見た。
学校は退屈で、世界は狭くて、東京は遠くて。恋も友情も無縁で、SNSは未発達。
あの頃の苦しさ全部が、物書きになるために必要だった。
孤独でいてくれてありがとう。何一つ無駄じゃない。
ストーリー、セリフ、アングル、色、風景、何もかもがやさしい。
心が、体が、映像に包まれ溶け込んでいく。
僕も古いマンション暮らしだった。夜なべして働く母、離れて暮らす父、障害を持つ弟、その家族との調和と日々起きることがすべて。夢なんてない。外の世界も知らない。ユーリが振り返ると、あの頃の僕がそこにいた。
あーーーー、人間ってこうだよねっ。素直に生きるって、こうゆうことだよねっ。
ありがとう、ガガーリン♥!
幼い頃から歌手になるのが夢で、学生の時は軽音楽部に青春を捧げてた。
子供と大人の狭間に感じた新たな感情も、もどかしい気持ちも全部が楽しくて、
私の感じた気持ちが音楽と共に大切な思い出として心の中にずっとずっと残ってる。
自分を信じてそのまま進め!
繊細な感情が生きる物語は
まるで詩を読み進める様に感傷に浸っていく。
ノスタルジーにそっと息を呑む。
自分に夢がない事に気づかないよう、そっと目を逸らしていた。人生の見通しを立てる進路のつまらなさを感じていた16才の君は、その2年後、夢がないのを理由に全てを投げ出し未知の道を選ぶなんて思いもしなかった。
人々をこの地に繋ぎ止める役割から解放され、自由になった団地の息を呑むほどの美しさ。団地映画の傑作!
将来は映画に関わることをしたいと思いながら、なにをするでもなく映画館に通い、一人夜な夜なレンタルビデオを見続ける非・青春の日々。20年後……ほとんど同じ生活をしています。
過酷な現実の向こうに、汚れのない想像力が見える。美しい映像。みずみずしい空、光、赤、青、闇――。
16歳だった頃、楽しかったのか、つまらなかったのか。
ここにはいたくないと思ったり、どこにいてもひとりのような気がしたり。
でもひとりでいることを恐れたらいけない。
ひとりだからこそ出会える世界がある。
他の映画では味わえないようなアングルと映像の美しさがあり、のめり込んでしまうこと間違いなしの傑作。
ガガーリン団地と若者の青春を一つの芸術作品のように描いた映画。
16歳で高校生になった僕は、毎日のように放課後に友人と遊んでいました。
友人と過ごしたかけがえの無い青春時代は、今でも鮮明に思い出す事が出来ます。
笑いが絶えなかった16歳に1日でも良いから戻りたいですね。